無限ループにハマる！香川の「おいり」は幸せのお菓子 | 食べりぃ

マツコ＆有吉の怒り新党で、マツコ・デラックスさんと有吉さんがずーっと食べ続けていた不思議食感の和菓子「おいり」。

見た目は「あられ」っぽいのですが、指で摘んだ瞬間に「コレは違う！」とわかる驚きの軽さ。

かわいいだけじゃない、どんどん口に運んでしまう無限ループにハマってしまう美味しさの山下おいり本舗「さぬきのおいり」の実食レビューです。

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縁起の良い伝統和菓子「おいり」

おいり1

幸せを運んでくれる香川の伝統和菓子「おいり」。まあるくってカラフルなおいりは、西讃岐地方の嫁入り道具のひとつ、婚礼時の定番お菓子。

おいりは今でも結婚式の引出物に使われたり、披露宴のデザートの飾りに使われたりと、香川・西讃地方では昔から変わらず親しまれている和菓子なのだそう。

「おいり」を婚礼に使う風習は1587年にまで遡ります。領民に親しまれていた讃岐国丸亀城主、初代生駒親正公。姫君のお輿入れが決まった際に、領下のお百姓さんがお祝いに五色の煎りものあられを献上し、とても喜ばれたのが始まりとのこと。

それ以来、婚儀の時には「おめでたいお煎りもの」＝「おいり」として広まったのだそう。また、嫁入りの「入る」と「煎る」が掛けてあるとか。

おいり2

「おいりを持って他家に嫁ぎ、家族の一員としてお入りになります心を丸くもって、まめまめしく働きますのでよろしく御願い致します」という意味も込められているそうです。（おいりに入っていたリーフレットより）

おいりは米菓子

おいりの原材料は、香川県産のもち米、上白糖、水飴、桂皮油など。桂皮油ってシナモンオイルのようなものみたい。

おいり3

開けてみると、こんなにたっぷり詰まっていますが、軽いお菓子なので重さは30gしかありません。コロンとまあるい「おいり」のほか、小判型のお煎餅も2枚。

おいり4

小判型のお煎餅もおいりと同じ材料で同じお味。サクッとした食感の後、口の中でスーッと溶けていきます。赤ちゃん用のお菓子みたいな食感だな。

おいり7

ころんころんの「おいり」は7色

本当に真ん丸の「おいり」。どうやったらこんなに丸くなるのでしょう。

21世紀へ残したい香川－四国新聞社によると、
　一晩水に浸した香川県産の餅米を蒸し上げ、お砂糖と一緒に杵でついて甘いお餅にします。
　お餅が熱いうちに麺棒で平らに伸ばします。
　2,3時間~1日、屋外の網箱に広げて乾燥させます。
　乾いたら、5ミリ四方の賽の目にカットして再度乾燥させます。
　窯で煎ります。ここで丸く膨らみます。
　味付と色付けをします。

おいりが完成するまでにかかる期間は約1週間！ぜんぶ手作業なのですね。愛情を感じます。

おいり11